
埼玉県熊谷市の江南愛の家様は、重度・重複(障害を2以上併せもっている)の知的障害者更生施設として、1983年に設立されました。こちらでも、大久保学園様同様、トイレットペーパーに関する悩みを抱えておられたようです。
職員の方の悩みが改善されたのかどうか、重度の障害を抱えた方でも、ジャンボロールの使用に問題はなかったのか、施設長の長岡均さんに感想をうかがいました。
知的障害者施設の特性というか、どの施設にも共通する悩みだと思いますが、芯を便器に流してしまったり、どこかに持っていってしまったり、常にトイレットペーパーが無い状態でした。
芯を流されると、便器がつまるので修理業者を呼ばないといけませんから、その修理費もバカになりませんでした。他にも、ホルダーを壊されてしまうことも日常茶飯事でした。もうグニャグニャで修理もできないくらい。これは深刻でした。
導入してから2ヶ月ですが、破損はありません。これは非常に良かった点です。ジャンボロールはホルダーの中に手が入りませんから、芯を便器に流されることもなくなり、便器のつまりもなくなりました。悩みはかなり解決されたように思います。
ええ、とにかくトイレットペーパーはすぐになくなってしまうので、職員用のトイレは秘密の場所に隠しておいたり、いろいろ工夫していました(笑)でも、外からのお客様もみえますから、常に隠しておくっていうのも、難しいんですよね。

まずは様子をみたいので、作業棟に5個のみ、設置しています。作業棟では平日の9:30〜16:00の間、44名が作業にあたっています。導入から2ヶ月、正確な効果測定はできていないのですが、まだ交換はしなくて済んでいます。作業棟は今まではなくなるたびに職員が交換していたので、負担が減りましたね。
入所者は58名、通所利用者が10名ですが、そのうち約8割が「最重度障害」と認定された人たちです。当然ながら、軽度・中度の受け入れ施設よりも、多くの職員が必要です。うちのスタッフはパートを含めて39名。24時間体制ですから、交代制で常時15名ほどのスタッフが働いています。
ええ、福祉関連の施設はどこもそうだと思いますが、人手不足ですね。2、3年前から就職率があがってきていますから、学校で社会福祉士や介護士の資格をとっても、福祉関連企業に就職しない人も増えているようです。ですから、少しでも職員の負担を減らしたいです。
軽度の人は大丈夫みたいです。重度の人は、ちゃんと拭けてないこともあるかもしれませんが、今のところ報告はあがってきていないです。拭けていなければ下着につきますし、お風呂でわかりますから。ただ、紙が薄くて巻き取りが少し重いので、途中で切れてしまうことがありますね。あんまりスムーズに引き出せても、ペーパー全部を引っぱられてしまうので、一長一短があるとは思いますが。それと、切り口が見えなくなってしまったりすることがあるので、入所者にはちょっと使いづらい部分もあるのかも、と職員からの意見があがってきています。
最初は戸惑っても、毎日使うものですから、徐々に慣れていくように我々が支援するべきだと思っています。ずっとこの施設にいるわけではないですからね。外部のトイレを利用したときに、大きなトイレットペーパーを見かけました。入所者のみなさんには、施設の中だけでなく、どこに行っても対応できるようになってほしいと思っているんです。
もちろんそうですよ。好きなことなら少しずつですが、上手になりますよ。趣味をみつけるのはうまくないですが、絵画とかスポーツとか、いろんなことをする機会をつくってあげて、それが好きだったら熱中して練習します。好きじゃなかったら二度とやりませんが(笑)
決して押しつけず、少しずついろんなことをやらせてあげることで、成長することも多いんですよ
。
知的障害者施設というと、世間から隔絶された施設のように感じられる人が多いですが、このあたりのご近所の方は、入所者と一緒になってゴミを出したりしてくれています。
そうなんです。短い期間ですが、こういった施設のことをよく理解していただいたと思いますよ。長沼さんとは終了後に少しお話ししましたが、楽しかったと言っていました。彼らは海外の方や商品開発の方ともお話する機会があると思うので、少しでも多くの人に、施設の状況を知ってほしいと思います。
はい、わかりました。クリーンネットサービスさんはアフターもしっかりやってくれそうなので、また何か気づいたことがあれば連絡します。
