福祉施設
知的障がい者施設でも、ジャンボロールが使われています。
大久保学園 / 吉野さま
大久保学園は、知的障がい者の入所更生施設です。知的障がい者の方を適切に保護し、自立更生を援助しています。現在、大久保学園の入所者は100人程。千葉県有数の大規模施設です。
園内に入ると、広くて気持ちの良い芝生のグラウンドがあり、整理された農園のようなところで入所者の方が楽しそうに農作業をされていました。
社会福祉法人 大久保学園:http://www.ohkubogakuen.or.jp/
今回お話をうかがったのは、支援課・支援係長の吉野員史さん。吉野さんは大久保学園に勤務されて18年。これまではトイレットペーパーに関わるさまざまなご苦労があったそうです。
これまでは、普通では考えられないとは思いますが、トイレットペーパーをトイレ個室内に常備させておく事ができませんでした。トイレの中に予備のペーパーを置いておくこともできませんでした。
入所者の中に、してはいけない事、それを何でやってはいけない事なのかを判断する力をうまく発揮できない方がいらっしゃいます。そのなかで、トイレットペーパーをすべて巻きとってしまったり、便器の中に入れて流してしまったりする。
たとえば、トイレットペーパーのようなものを見ると、全部ペーパーを引き出してしまう。私たちからすると、どうしてそんなことをするのか不思議ですが、彼らに言わせれば「引き出すものがあるのに引き出さない方が不思議」というわけです。
そうですねえ。もちろん、全員がそうするわけではありませんよ。でもそういうこだわりをもった人が1棟に2,3人いれば、トイレに置いておいた予備のペーパーは全てなくなってしまいます。
だから、トイレにはトイレットペーパーがないかもしれない。そんな不便な生活環境だったのです。
入所者の中には、自分で部屋にトイレットペーパーの予備を持っていて、トイレに行くときはそれを持って行く人もいます。
毎日、朝と夕方の2回、職員が全部のトイレをチェックして、なかったら補充していました。
3棟あるので、30個ですね。見廻るたびにほとんど無くなっていまして、たかがトイレットペーパーですが、かかる経費もバカになりません。便器にペーパーを流されたときにはその修理代もかかりますしね。
そうです。試験的に3個室、導入しました。本当のことを言うと、最初はまったく期待していませんでしたね(笑)
これまでにもいろんな対策をしてきたのですが、どれもうまくいかなかったので。
でもジャンボロールはすごかったですよ。最初の1ヶ月は、なんと31日ももちました。
ええ、あんまり長持ちしたので、彼らがちゃんと使えていないのでは?と思いました。でも、入所者・支援員の何人かに聞いてみたら、一応ちゃんと使えていたようです。ただ、普通のトイレットペーパーよりは若干引きが重いので、使えたとは言っていても、ペーパーが普通よりも短く切れてしまってちゃんと拭き取れてないとか、そういうことはあったかもしれません。
2ヶ月目は27日目になくなったので、1ヶ月目よりは慣れてきて、うまく使えるようになってきたようです。
2ヶ月間使ってみて、効果はかなりありそうなので、3個室に導入していたのを11台増やします、計14台ですね。
カギ付きなので、ペーパーごと便器に流されることはありませんし、ペーパーが長いことにより引きだすのも重いし、全部引き出すには相当の根気がいりますね。実際に、イタズラは減っています。
そうかもしれませんね。とはいえ、導入してまだ2ヶ月なので、本当に効果が持続するかどうかはわかりません。
しかし、この効果が持続したら、知的障がい者施設で爆発的な人気になるかもしれませんよ。きっとどの施設でも我々と同じ悩みを持っているはずですから。
私たちは、トイレの個室にペーパーを常備させる等当たり前の生活環境を作っていかなければならないと思っています。
2007.06.15 取材:オキーフ















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